米SunがGlassFish最新版をプレビュー、ESBにも取り組みを拡大

 米Sun MicrosystemsとオープンソースコミュニティGlassFishは5月7日(米国時間)、オープンソースのJ2EEアプリケーションサーバー最新版となる「Sun GlassFish Enterprise Server 3」の技術プレビュー版、および「Sun GlassFish Communication Server」を発表した。今後、取り組みを拡大し、アプリケーション統合のESB(エンタープライズサービスバス)開発も行うという。

 GlassFishはJ2EEに準拠したアプリケーションサーバー実装で、2005年よりオープンソースプロジェクトとして開発を進めている。累計ダウンロードは700万回を上回るという。

 最新版のEnterprise Server 3では、Web 2.0スタイルのアプリケーション開発を容易にした。モジュラーアーキテクチャにより、開発者は自分のアプリケーションに適したJava技術を利用できるという。アップデートセンターを利用して、ユーザーはコンポーネントのアップデート情報を入手、オンデマンドでダウンロードできる。

 Sunは企業向けにGlassFish Unlimited Pricingを発表、従業員数に応じて定額料金で無制限にEnterprise Serverを利用できる。MySQL Enterprise Unlimitedとの併用も可能という。

 新たに登場したCommunication Serverは、スウェーデンEricssonと提携して開発を進めている通信サーバー。SIP(Session Initiation Protocol)通信サーバー構築プロジェクトであるProject SailFinを土台とした。これを利用して、次世代のIM(インスタントメッセージング)、VoIP、マルチメディア共有アプリケーションなどの通信アプリケーションを構築できるという。同サーバーは、今年第3四半期にリリースの予定だ。

 Sunはこのほか、ESB構築を目的としたGlassFishコミュニティ「GlassFish Enterprise Service Bus」の発足も発表、GlassFishの取り組みを拡大した。

米Sun Microsystems
http://www.sun.com

GlassFish Community
https://glassfish.dev.java.net