米IBM、企業向けマッシュアップ作成ツール2種類を発表

 米IBMは4月8日(米国時間)、企業向けのマッシュアップ構築ツールとして、「IBM Mashup Center」と「IBM WebSphere sMash」の2種類を発表した。ビジネスでのWeb 2.0技術の導入を促進していく。

 Mashup Centerは、技術者ではないユーザーがマッシュアップを構築できるツール。「Lotus Mashup」と「IBM InfoSphere MashupHub」をベースとし、社内のデータをRSS、ATOM、XMLのフォーマットで保存することで、柔軟に組み合わせ可能とした。コンポーネントをドラッグ&ドロップしてWebアプリケーションを作成し、容易に導入・共有できるという。

 ウィジェットとマッシュアップを検索できるカタログも用意する。ユーザーはランキング、タグ付け、コメントなどのコミュニティ機能を容易に加えられるという。このほか、IT管理者向けの管理・セキュリティ機能も提供する。

 開発者向けとなるWebSphere sMashは、各種のスクリプト言語をサポートした開発環境。RESTfulアプローチをとり、社内に分散する情報、サービス、フィードを統合できる。これを利用して、Mashup Center向けにウィジェットを容易に作成できる。

 MashupCenterは4月15日にベータ版の提供を開始する。WebSphere sMashは、Project Zeroよりダウンロードが可能。商用版は第2四半期にリリースする予定だ。

米IBM
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