米MicrosoftがApache POIの開発作業に貢献、OOXMLの互換性を強化へ

 米Microsoftは3月25日(米国時間)、オープンソース団体Apache Software Foundationのファイルフォーマット互換性のためのプロジェクト「Apache POI」の開発に貢献していくことを発表した。オープンソースソフトにおける「Microsoft Office」製品との互換性を強化するとしている。Microsoftはこれにあたり、欧州の大手オープンソースSI事業者、伊Sourcesenseと組む。

 Apache POIは、Microsoft Officeのバイナリフォーマットにアクセス・管理できるJava API。これを利用して、「Word」「Excel」などのファイルの読み込み・書き出しができる。

 Microsoftらは、Apache POIが最新版で計画しているMicrosoftのオフィスフォーマット「Office Open XML(OOXML)」のサポートに向け、コードの貢献など開発作業に強力していく。これにより、オープンソースソフトとの互換性が改善するとしている。OOXMLをサポートしたApache POIは、2008年第2四半期にリリースの予定。

 MicrosoftとSourcesenseの2社はこのほかにも、今後「Microsoft Office」製品のオープンソースソリューションの戦略立案、開発、実装など、広範囲に協業していくという。

米Microsoft
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