米Red Hat、知的所有権弁護士ら2名を起用、法務部門強化へ

 米Red Hatは3月5日(米国時間)、法務部門にRob Tiller氏とRichard Fontana氏の2名を新たに招き入れることを発表した。2名はRed Hatで、ライセンスなどオープンソースの知的所有権分野を担当する。これにより、オープンソースの課題とされる法務分野に対応する狙いだ。

 Tiller氏は、米国の弁護士事務所Helms, Mulliss&Wickerに20年以上勤務したベテランで、知的所有権と技術訴訟、商業訴訟と独占禁止法などを専門とする。Red Hatでは、副社長兼法務副顧問として社内の知的所有権チームを率いる。オープンソースのライセンス、著作権、特許、商標などの法を担当するほか、法の面からの新しいポリシーや戦略の開発にも責任を持つ。

 Fontana氏はオープンソースを法律の面から支援するSoftware Freedom Law Center(SFLC)で顧問を務めた人物。「GNU General Public License Version 3」の草稿プロセスを代表したほか、オープンソースプロジェクトへのアドバイザーとしても活躍した。Red Hatでは、ライセンスに関連した問題を担当し、特許関連問題の補佐を務める。また、オープンソースコミュニティとの渉外を担当するという。

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