IBM、次世代メインフレーム「IBM System z10」を発表

 日本IBMは2008年2月26日、次世代メインフレーム「IBM System z10」を発表した。処理能力は約1500台のx86サーバに相当し、エネルギーコストと設置面積をそれぞれ最大約85%削減できるという。データセンターの効率を大幅に向上できるとしている。同日から出荷を開始した。

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IBM System z10

 クアッドコア技術を活用し、最大64基のプロセッサを搭載して共有が可能。メモリは最大1520GB。従来機種の「System z9」と同数のCPU構成で1.5倍、最大搭載CPU構成で1.7倍のパフォーマンスを達成した。

 また、負荷に応じてリソースを自動的に追加割当するジャスト・イン・タイム機能や、米国政府の最高レベルセキュリティ評価保証レベル5(EAL5)の仮想化セキュリティ機能などを備える。

 IBMでは今後、「Cognos 8 Business Intelligence Solution」などSystem z向けインフォメーション・オンデマンド・ソフトウェアを展開する。さらに、今年度下半期に、新しいマスターデータ・マネジメントおよびデータウェアハウス機能を追加する予定。【鴨沢 浅葱/Infostand】

日本IBM
http://www.ibm.com/jp/

IBM System z10
http://www-06.ibm.com/systems/jp/z/newproduct/20080226/index.shtml

仕様
http://www-06.ibm.com/systems/jp/z/systemz10/ec/spec.shtml