STマイクロ、「Nomadik」プロセッサにLinux・Qtopia環境を追加

 伊仏合弁の半導体メーカー、STマイクロエレクトロニクスは、携帯機器向けマルチメディア・プロセッサ「Nomadik STn8815」を拡張して、LinuxとノルウェーTrolltechのGUIフレームワーク「Qtopia」に対応させた。日本法人のSTマイクロエレクトロニクス(本社:東京都港区)が2008年2月13日発表した。

 「Nomadik STn8815」は、ARM9コアを採用して、PEG-4/H.264など主要マルチメディア・コーデックをサポートしたモバイル向けマルチメディア・アプリケーションプロセッサ。2006年から生産している。

 新たにLinuxのベース・ポートとQtopiaアプリケーション・フレームワークを組み合わせ、各コーデック、無線LAN、デジタルカメラ、電源管理などフルセットの組み込み周辺回路用ドライバを集積。Qtopiaソフトウェア・スタックを搭載して、マルチメディア・ソリューションを効率的に開発できるようにした。

 すでにサンプル出荷中で、2008年第2四半期から量産開始の予定。価格はスタンドアロン・タイプのパッケージの場合、12ドル以下(約1万個購入時)という。メーカー向けに参照設計も提供する。【鴨沢 浅葱/Infostand】

STマイクロエレクトロニクス
http://www.st-japan.co.jp/