Mac OS XにMozillaの電子メール機能を統合するCorreo

 OS XのシステムサービスにMozillaのWebブラウジング機能を統合するCaminoと同様、 Correo はOS XとMozillaの電子メール機能の統合をねらっている。このオープンソースの電子メールリーダにはMozillaの技術が利用されているが、エンドユーザの使用感を向上させるためにコアのMac OSライブラリにバインドされている点がThunderbirdとは異なる。

 Correoの最新バージョンは0.3で、20MBの.DMGファイルがプロジェクトのページからダウンロードできる。このアプリケーションのバイナリはOS Xのバージョン10.4以降で共通になっていて、今のところ英語版とフランス語版が用意されている。また、プロジェクトの活動はボランティアベースで進められており、正式なMozillaアプリケーションとしては認められていない。ソースコードはバージョン0.1のものしか入手できないが、主たる開発者であるNick Kreeger氏によると一度整理すればアプリケーションの安定性は増すという。インストーラは用意されておらず、ダウンロードしたディスクイメージをマウントし、その中のCorreoアイコンをApplicationsフォルダにドラッグしておけば、アイコンのダブルクリックで起動するようになっている。

全体像

 アカウントは複数の設定が可能で、メール受信にはPOPとIMAP(TTSおよびSSLによる暗号化に対応)が、メール送信には複数のSMTPサーバが利用できる。インタフェースはやはりThunderbirdに似ているが、ツールバーのボタン、メッセージリストのカラム、表示オプションの数が減っているのがわかる。また、シンプルで色付けされた新しいアイコン群が目を引く。

 表示オプションが減ったからといって柔軟性が低下したわけではない。メール表示の画面については、縦方向の領域を横に3つ並べるか、標準的な2段表示にするかの設定が可能で、メッセージをメイン画面内で開くか別ウィンドウで開くかも選べる。一方、メッセージリストにおけるカラム数の減少は、Thunderbirdの迷惑メールフィルタおよび柔軟なスレッド表示など、いくつかの機能が欠けている現状を反映したものだ。

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CorreoとOS Xのアドレス帳の連携機能

 Correo(Caminoもそうだが)の本当の売りは、Mac OS Xのシステムサービスとの統合にある。Correoの今回のリリースでは、そうした統合がキーチェーンアクセスおよびアドレス帳との連携という2つの形で行われている。キーチェーンアクセスはOS Xのパスワードおよび証明書管理ユーティリティであり、(たとえばIMAPアクセスであれば)前回保存されたアカウント名とパスワードを使ってCorreo内でSSLサーバに対する認証が行える。理屈のうえでは、キーチェーンがすべてのアプリケーションに関する秘密情報を保持してくれるので、複数のアプリケーションのそれぞれについてユーザ名とパスワードを控えておく必要がなくなる。また、CorreoはOS Xのアドレス帳を利用することで受信者および送信者の名前とアドレスを瞬時に取得できるので、連絡先情報の同期処理を必要とするアプリケーションが1つ減ることにもなる。