WordPressブログで広告収入:LinkXLプラグイン

 LinkXLは、ブログの人気を収入に結び付ける新しい方法である。検索エンジンのページランクを上げる目的であなたがブログの本文に書き入れてきたキーワードやキーフレーズを、さらに利用するというものだ。LinkXLは広告を仲介する広告ブローカーだが、その広告は実際の広告ではなく、ブログ記事の特定の単語からアドバタイザー(広告主)のサイトへのリンクである。アドバタイザーは、リンクされたキーワード1個につき一定額(たいていはリンクごとに毎月$5)を支払う。パブリッシャー(ブロガー)は大金を手にできると米LinkXLの経営者は断言する。たいていのブログには利用可能なコンテンツが大量にあるからだ。

 LinkXLの創設者John Lessnau氏からメールが来た。LinkXLを試して欲しいというのだ。Las Vegas Pub Conから帰ったばかりのLessnau氏は、私のサイトgasperson.comのようなブログサイトにLinkXLが導入される可能性があるのかと尋ねられたという。LinkXLについて書いて欲しいとは依頼されなかったが、Linux.comの読者に知らせるだけのユニークさはあると私は判断した。

 LinkXLは、LinkXLサーバにアクセスできるサイトであればどこでも動作するが、WordPress.comでホストされないWordPressサイトには特に簡単にセットアップできる。WordPress用プラグインが提供されているからだ。LinkXLのインストール作業は、プラグインを自分のサーバにアップロードし、WordPressプラグイン管理エリアで”activate”をクリックするだけで完了する。ソフトウェアとサービスは、WordPressサイト所有者を含め、パブリッシャーには無料で提供される。

 プラグインのインストール後、キーワードを売るページのインデックス化がLinkXLスパイダーによって実行される。パブリッシャーが自分で価格を決められることは他の広告ブローカーと違う点だが、LinkXLはリンクごとの価格を月々$5にすることを推奨している。LinkXLによって、技術サポート、マーケティング、請求・支払いシステムのコストが40%カットされる。

 アドバタイザーがキーワードまたはフレーズを購入し、希望のリンク数を設定すると、LinkXLプラグインはそのリンクを挿入する処理を自動で行う。パブリッシャー、つまりあなたはサイトを公開し続け、毎月の支払いを徴収する以外、特にすることはない。支払いは、LinkXLからの小切手送付またはPayPalアカウントへの入金で処理される。アドバタイザーのコンテンツを承認しない場合は、広告をいつでも取り消すことができる。ただし、取り消した広告のその月の支払いは一切受け取れない。(ヒント:広告の取り消しを月初めにすれば無料の広告を長く続けなくて済む)

 購入されたキーワードやフレーズはハイパーリンクテキストとして表示される。Lessnau氏によると、これはGoogleのような検索エンジンでアドバタイザーのページランクを上げるのに効果的な方法である。1つには、このリンクは単なるHTMLに見えるだけでなく、実際に単なるHTMLであることが、その理由だ。「JavaScriptをコンテキストリンクで使うサイトがありますが、この方法はリンクの人気度にまったく貢献しません。それとは異なり、LinkXLが作成するHTMLリンクは検索エンジンによって参照され、ランキングアルゴリズムの計算に反映されます。多くのSEOは、テキストリンク広告を見抜く技術をGoogleが既に実用化しているので、検索エンジンのランキングアルゴリズムにこの種類の広告は反映されないと思っています。要するに、Webサイトのサイドバーやフッターにテキストリンクのブロックを見つけることが難しいわけがない、と」(Lessnau氏のブログより引用)

 私の場合、LinkXLを通じて売れたものは今のところ皆無だ。明らかにキーワードのコンテキストリンクはまだ陳列棚の上に置かれたばかりである。Lessnau氏は、口コミで広まるのは時間の問題だと考えている。「そろそろ、コンテンツ内リンクを求める声が増えてきました。私どものメッセージが伝わり始めたようですね」

Linux.comでは毎週月曜日に、機能拡張、プラグイン、アドオンに関する新着記事を掲載している。自分で使用して便利だと感じたツールについて、その機能や操作上のヒントなどを1,000ワード以内にまとめた記事を投稿していただければ、採用された方にはもれなく100ドルをお支払いする(なお、既に同じテーマが最近取り上げられていたり掲載予定になっている可能性もあるので、事前に確認のメールを送って頂きたい)。

Tina Gasperson ビジネスやテクノロジーに関する記事を執筆、業界で著名な雑誌に掲載されている。1998年からフリーランス。

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