Google、多機能モバイル・アプリのiPhone版をリリース
同アプリケーションは、検索やGmail、Calendar、ReaderといったGoogleのサービスを1つにまとめたもので、iPhoneユーザーは上部のナビゲーション・バーをクリックしてこれらのサービスを切り替えることができる。
Googleがこの種のモバイル・アプリケーションを最初にiPhoneに対応させたのは、潜在的市場規模というよりも、むしろ技術的な理由によると見られる。
市場規模だけを見れば、Symbian OSとNokiaのプロプライエタリなブラウザが稼働するNokia製携帯電話やスマートフォン「BlackBerry」の市場も大きい。しかし、同アプリケーションは無料で提供されるため、Googleとしては市場規模や潜在的顧客を気にする必要はない。言いかえれば、参入するモバイル市場を自由に選ぶことができるわけだ。
Googleのモバイル担当プロダクト・マネジャー、グミ・ハフスティンソン(Gummi Hafsteinsson)氏によると、Googleが同アプリケーションをリリースするにあたっては、潜在的市場よりもiPhoneの技術が重要な役割を果たしたという。
「iPhoneに搭載されるSafariブラウザはMac OS Xのものと基本的に同じなので、(それを利用するアプリケーションも)いろいろな点でデスクトップと同じ機能が得られる」(Hafsteinsson氏)
とはいえ、Googleは同アプリケーションをiPhone以外のモバイル・デバイスで展開することも検討中だ。「iPhoneだけにかぎらず、幅広いモバイル・プラットフォームに対応させるつもりだ」とHafsteinsson氏は語った。
このアプリケーションは、iPhoneユーザーであればGoogle.comから入手することができる。
(Ephraim Schwartz/InfoWorld オンライン米国版)
米国Google
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提供:Computerworld.jp