日立産機システム、Linuxベースの産業向けコントローラ開発事業を開始

 日立産機システム(本社:東京都千代田区)は2007年11月9日、Linuxベースの産業向け組み込みコントローラ開発事業を開始したと発表した。インターネットを活用した監視制御システムやトレーサビリティ・システムなどを容易に構築できるという。

 日立製作所 日立研究所と共同開発したコンパクトなユビキタスコントローラ「UbiCube」をカスタマイズして提供する。コンピュータの機能を個別に分割した小型モジュール構造になっており、各モジュールを必要に応じてキューブ型に連結するだけで組み込みコントローラを構築できる。2006年12月に発表した。

 豊富なLinuxのネットワーク・アプリケーションを活用しながら、産業向けの高い信頼性の両立が可能。有線/無線LANやシリアルなど異種ネッットワークをシームレスに接続でき、IPsecによる暗号化通信にも対応する。また、遠隔からのOSレベルの更新も可能。

 産業向けコントーラは、これまでは制御システムを中心に閉じた領域で利用されていたが、次第にデータベースやサーバなどの情報システムとの連携が重視されてるようになっている。日立産機システムでは、顧客の用途に最適化した専用コントローラを提供するとしている。【鴨沢 浅葱/Infostand】

日立産機システム
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