オフィス対決:OpenOffice.org Calc対Microsoft Excel

 これまでの記事では、OpenOffice.org 2.3とMS Office 2007でワープロソフト翻訳記事)とプレゼンテーションソフト翻訳記事)の比較を行ってきた。本稿では仕上げとして、どんなオフィスアプリケーションにも含まれる第3のコアプログラム、表計算ソフトを比較する。

 今回、2日間にわたってOOo CalcとMicrosoft Excelとで書式設定、リスト作成、数式、各種ツールの各機能を評価した。表計算ソフトに関するユーザの専門知識の範囲はプレゼンテーションソフト、さらにはワープロソフトの場合よりもずっと広いため、両プログラムの評価は主として家庭またはビジネスで表計算シートを必要とする平均的ユーザの観点から実施した。

セル、シート、ページの書式設定

 セルの書式設定機能はCalcとExcelの両者で非常によく似ており、タブの並び順まで一致している。オプションの主な違いは、数値の書式設定にある。Excelには電話番号、社会保障番号、郵便番号用に特別なカテゴリが用意されており、一方のCalcにはブール値のほか、10進数の小数点以下の桁、先頭のゼロ、マイナス値の赤色表示、千単位の桁区切りといったExcelではリボン内のExcelボタンに押しやられた各種設定が存在する。また、Calcにはセル内のテキストラップ用のオプションだけでなくハイフネーションのオプションも用意されている。これらは、基本的に表計算ソフトをリスト作成に使う人に役立つだろう。それ以外の書式、フォント、罫線、背景、保護といった部分については、両者のセル書式設定オプションはほとんど同じで、せいぜい名前に違いがあるくらいだ。

 どちらのプログラムにもシート全体の外観を定めたテーマが含まれているほか、シートの左上隅をクリックして全セルを選択したうえで書式の変更が行える点も同じである。また、もともとオンライン文書用に作られたシートを印刷用紙のサイズに合わせる調整オプションなど、印刷のページ設定もよく似ている。

 ただ、類似しているとはいえ、セルとページをスタイルとして扱えるCalcはExcelよりも便利であるだけでなく、OpenOffice.orgのほかのプログラムの機能との統一性という点でも優れている。とりわけ「スタイルと書式」のフローティングウィンドウは、外観の調整に殊のほか効果を発揮する。これに比べると、Excelの基本的な書式設定オプション群は、雑然としていて把握しづらい。

 また、表、図、画像、テキストアートをシートに挿入する機能は、ExcelとCalcの双方に存在する。こうした追加機能の開発は、一方が新しい機能を加えれば他方もそれに倣うというイタチごっこのように見え、どちらか一方が特に優れているという点はほとんどない。今のところ、書式設定の機能については両者のレベルはほぼ同等といえそうだ。

判定: スタイルをより重視しているという点でCalcの勝ち