富士通SSL、オープンソースのシステム監視ソフトで金融系会社のシステム構築

 富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL、本社:川崎市)は2007年8月21日、オープンソースのシステム運用監視ソフト「GroundWork Monitor」で証券系会社の社内ネットワークを構築したと発表した。GroundWork Monitorをもとにした社内ネットワーク監視システムは国内初で、すでに6月下旬から稼働している。

 「GroundWork Monitor」は米GroundWork Open Source社が、オープンソースのシステム監視運用ツール「Nagios」をベースに、トラフィック分析ツール「Cacti」やネットワーク検出ツール「NeDi」などのオープンソースツールを組み合わせたソリューション。GUI操作できることなどが特徴。富士通SSLはGroundWork Open Sourceとパートナー契約を結び、2006年12月から「GroundWork Monitor」の国内サポート・サービスを開始している。

 顧客の証券系会社は、これまで約600台のサーバやルータ、ネットワーク情報流量を自社SEが中心になって構築してシステムで監視してきたが、設定変更などが煩雑になってしまっていたことなどから再構築を決めたという。

 新システムでは、Web画面から簡単に設定可能となり、レポートやネットワーク構成図の作成も、グラフ化やネットワーク機器検出などの機能によって簡単になったという。設計・構築は富士通SSLのSEが行い、運用では、サポートデスクを開設して、日本語で保守を担当している。(Infostand)

富士通SSL http://www.ssl.fujitsu.com/

GroundWork Open Source http://www.groundworkopensource.com/