SF.jp 今月のプロジェクト[0708]:GLOBALBASE

 OSDNが運営するオープンソース・プロジェクト支援サイトのSourceForge.jpでは、同サイトを開発拠点とするオープンソース・プロジェクトを毎月1つピックアップし、その開発者にインタビューする「今月のプロジェクト」というコーナーを設けている。第2回となる今回は、完全自律分散型のGIS(地理情報システム)を開発するGLOBALBASEプロジェクトの森 洋久氏にお話を伺った。

 “完全自律分散型”というとイメージしにくいかもしれないが、これはGLOBALBASEで構築したシステム同士が地理的な情報をたよりに連携していることを表している。森氏によれば、「GLOBALBASEは“地図のウェブ”のようなもの」だという。「WebGISという言葉がありますが、(地図のウェブは)WebGISとは似て非なる概念です。『地図のウェブ』は無数の『地図』がお互いの位置関係でつながり合い、関連づけられているネットワーク(ウェブ)です。この仕組みを利用すると、無数の人や組織が発信した『地図』が、自律的につながり合って一つの地球空間として認識できるようになります」(森氏)。

 座標系をユーザーが自由に定義できることもGLOBALBASEの特徴の1つ。これにより、地球から集積回路の回路図のような極小地図、あるいは空想上の地図などまで1つのアーキテクチャで扱えるようになっている。こうした特徴は、スケールが一定でない、ゆがんだ古地図をデータベース化するという当初の目的から生まれたようだ。森氏には、GLOBALBASEプロジェクトを開始したいきさつから、マルチスレッド・プログラムのデバッグといった技術的な話題まで、GLOBALBASEのさまざまな側面について語っていただけた。ご興味のある方は、以下のリンクからインタビュー記事全文をお読みいただきたい。

インタビュー記事全文

SourceForge.jp
http://sourceforge.jp/