VMware、Intel Mac向け仮想化ソフトのRC1版をリリース――製品版は予定どおり8月に発売

 米国VMwareは、Intel Mac上でWindowsを動作させることができる仮想化ソフトウェア「VMware Fusion」のリリース候補第1版(RC1)をリリースした。

 VMware FusionはAppleの「Boot Camp」やParallelsの「Parallels Desktop for Mac」と競合する仮想化ソフトウェア。VMware Fusion RC1は正式版のすべての機能を搭載しており、VMwareのサイトから無料でダウンロードできる。

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Macデスクトップで動作するWindows XPとLauncher(クリックで拡大)

 6月にリリースされたベータ4に対する改良点の1つは、 Windows仮想マシン(VM)を起動することなく、MacのデスクトップからWindowsアプリケーションを直接実行できる「Unity」機能の対応OSを、Windows Vista、Windows Server 2003、64ビット版Windows XPに拡張したことだ。Fusionの従来のベータ版に搭載されていたUnity機能は、32ビット版Windows XPにしか対応していなかった。

 VMwareは、RC1のこのほかの改良点として、Boot Camp VMのパフォーマンス向上、Macのサスペンド・モードからのレジュームの高速化、多数のバグ修正、Appleが先月のWorldwide Developers Conferenceで発表したMac OS X 10.5(通称Leopard)開発版の「実験的」サポートを挙げている。

 VMwareによると、VMware Fusionは計画どおり来月発売されるという。販売価格は79.99ドルで、予約価格は39.99ドルとなっている。

 Fusionと競合するAppleのBoot Campは、MacとWindowsのデュアルブート環境を実現するもので、現在無料配布されている。Appleは10月発売予定のMac OS X 10.5 Leopardに統合する計画だ。また、ParallelsのParallels Desktop for MacはAppleのお墨付きを得ている仮想化ソフトウェアで、Version 3.0が数週間前に発売された。

(グレッグ・カイザー/Computerworld オンライン米国版)

米国VMware
http://www.vmware.com/

提供:Computerworld.jp