Scientific Linux 4.5:スピードが向上した新リリース

 Scientific Linux 4.5が今週月曜リリースされた。Scientific Linux 4.5では、Scientific LinuxをXenの準仮想化ゲストとしてインストールすることが可能になった。Scientific Linuxプロジェクトによると、これにより「完全仮想化ゲストとしてインストールしたときに比べてかなり高速になる」とのことだ。

 Scientific Linuxは、FermilabCERN、その他の世界中の様々な研究機関の開発者たちによって開発されているLinuxディストリビューションだ。

 Scientific Linuxは、Red Hat Enterprise Linuxをベースとして科学分野コミュニティ向けの「共通のインストールベース」を提供することを目的としている。そして、科学分野コミュニティでの重複作業を削減/削除すること、及び、エンドユーザがそれぞれの必要性に合わせてカスタマイズできるようにすることを目指している。Scientific Linux 4.5は、Red Hat Enterprise Linux 4のソースコードから再構築されている。リリースアナウンスによるとより具体的には「Update 5を含むEnterprise 4 ASのSRPMSからRPMSを再構築したものをベースとしている」とのことだ。

 いつも通り、詳細についてはリリースノートを参照して欲しい。i386とAMD64アーキテクチャ用のCDイメージは、プロジェクトのFTPサーバやミラーサイトからダウンロードすることができる。

 なお、仮想化、GFS、クラスタリング、ハードウェアサポートの向上、新しいインストーラなどが含まれたScientific Linux 5.0が先月リリースされており、ライブCD版も利用することができるようになっている。

 またその他にもオープンソースの科学用ソフトウェア全般に興味があるのなら、Shawn Hermansが昨年9月にまとめた優れた記事翻訳記事)があるので参考にして欲しい。

Shirl KennedyはDocuTicker / ResourceShelfウェブログの編集長。またInformation Todayの”Internet Waves”コラムも担当。1992年以来、技術関連の記事を執筆している。

Linux.com 原文