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ChangeLog:Ubuntuの次々バージョン“Gutsy Gibbon”に関するアナウンス

 Ubuntu Feisty Fawnのリリース予定日である4月19日がまだ到来してもいないというのに、Ubuntu開発陣は既にFeistyの次に来るバージョンに関心を移しているようだ。Mark Shuttleworth氏から出されたアナウンスによると、Gutsy Gibbonとの愛称が付けられた新バージョンについては10月のリリースを予定しており、現状でいくつかの暫定計画が存在しているとのことである。

 同氏の説明するところでは、Gutsyは従来のUbuntuリリースに比しても“極めて正統的”な構成のフレーバであり、非フリー系のソフトウェアやコンテンツを完全に廃し、gNewSenseプロジェクトとのコラボレーション下で開発されることになるとされている。

 「ファームウェア、ドライバ、イメージ、サウンド、アプリケーションを始め、その他各種のコンテンツに至るまで、ソースとなる素材や、改変および再編集や再配布に関するすべての権利が入手できるものだけでまとめる予定です。フリーソフトウェアの“フリー”はもっと厳密な意味で使用しろと言う方もおられますが、このパッケージの構成についてはそうした議論の入り込む余地はないでしょう。そのための作業はすべてgNewSenseとの協力で進めていくことになります」と同氏は説明している。

 Shuttleworth氏からの電子メールによると、新リリースの愛称については、一時期GNU Projectに敬意を表した“Glossy Gnu”に落ち着きかけたが、最終的にGutsy Gibbonが勝ち残ったとのことだ。またShuttleworth氏は、GutsyにおけるDesktop Effectsの採用が“三度目の正直”となることを期待していると語っている。

私の個人的見解としては、いわゆる“composite-by-default”(UbuntuにおけるCompiz/Berylのデフォルト装備)が最大の懸案事項だと思っていますが、これはできればEdgyかせめてその次のFeistyあたりで実現していて欲しかったところです。Gutsyにおいても“二度あることは三度ある”になるのではという悪い予感もしているのですが、一方でCompiz/BerylコミュニティおよびアップストリームのX側でかなりの進展が見られたとも耳にしております。そうした状況を踏まえると、Gutsyがその前任バージョンとは異なる成果をもたらすと期待するのは、まったくの絵空事だとも言い切れないでしょう。私の考えとしては、GUIに透過表示その他の特殊効果や3次元表示機能を取り込むことはデスクトップにおける大きな1つの変革期であって、フリーソフトウェアコミュニティにとっても先導的な役割を果たす絶好のチャンスであると信じており、またこうした新規テクノロジがUbuntuに取り入れられた結果を見てみたい欲求にも駆られてはいるのですが、同時にプロジェクトとしては新規テクノロジの成熟度と安定性に関するTechnical Boardの決定も尊重すべきであり、両者のバランスを取る必要があると思っております。

 同氏の説明によると、GutsyはいわゆるLong Term Support(LTS)リリースにはならないだろうが、「サーバ関連の機能が多数追加されるので、機能革新の著しいサーバ構築の用途に適しています」とのことだ。その他にShuttleworth氏が語っているのは、10月のリリースではサーバサイドでの統合管理機能とあわせて「インストレーションの自動処理インフラストラクチャがUbiquity(Ubuntuインストーラ)に追加されるので、レガシ系デスクトップへのWindowsサービスパックのインストールといったより複雑な処理を必要とする作業と共存しつつ、多数のデスクトップを運用する環境におけるUbuntu関連の導入作業が簡単化されます」という点である。

 Ubuntuのリリースについては、動物の英語名をベースに頭韻を踏んだ愛称を付けることが伝統化している。

  • 2004年10月:Warty Warthog
  • 2005年4月:Hoary Hedgehog
  • 2005年10月:Breezy Badger
  • 2006年6月:Dapper Drake(LTSリリース)
  • 2006年10月:Edgy Eft
  • 2007年4月:Feisty Fawn(未リリース)
  • 2007年10月:Gutsy Gibbon(未リリース)

 なおUbuntuの開発マネージャを務めるScott James Remnant氏からも、Gutsyの開発スケジュールに関する暫定計画の投稿がなされており、それによるとマイルストーンリリースが6回、次回のGNOMEリリース後におけるベータリリースが1回、その3週間後にファイナルリリースという予定だそうだ。