オラクル、CRMアプリケーション最新版「Siebel CRM Release 8」を発表

 米オラクルは1月31日、CRMアプリケーションの最新版「Siebel CRM Release 8(Siebel 8)」の提供開始を発表した。

 「Siebel 8」は、顧客との接触時にリアルタイムのインサイト(洞察)を提供し、より優れた情報に基づく決定によって収益拡大を促進することで、顧客主導型のビジネス変革を実現する。また、「Applications Unlimited」プログラムの一環のアプリケーションのため、複数の展開オプションや容易な管理、低コストの連携なども提供される。

 「Oracle Fusion Middleware」対応の認証を受けており、SOA(サービス指向アーキテクチャ)と設定が簡単なWebサービス・ベースの連携を包括的にサポートする。このため、他のアプリケーションやサービスに組み込むことも容易で、Webベースのアプリケーション開発を加速できる。また、「IBM WebSphere」「BEA WebLogic」「SQL Server 2005」「IBM DB2」などのオラクル以外の技術にも引き続き対応するので、これまでのIT投資を保護でき、特定のベンダーに縛られることはない。さらに、初めてLinuxに対応したことで、強力ながら低コストの選択肢を提供する。

 機能を強化した点として、初心者などが不慣れなタスクを実行するときにガイドを提供し、ベテラン・ユーザーは複数のタスクをシームレスに切り替えることができるようになった。また、ビジネス・プロセスをリアルタイムで変更でき、オラクルの包括的スタンドアローン検索エンジン「Oracle Secure Enterprise Search 10g」を同梱したことで検索機能を強化した。さらに、Webサービスのサポートを拡大し、導入とアップグレードを簡素化することで、時間、コスト、複雑さを低減できる。

日本オラクル=http://www.oracle.co.jp/

提供:BCN