LG3D-LiveCDでLooking Glassを体験しよう

Sunが進めるProject Looking Glassは、Linux、Windows、Solaris向けに3Dデスクトップ環境を構築しようというプロジェクトだ。つい最近リリースされたばかりのLG3D-LiveCD 3.0を使えば、パッケージをインストールせずに、その前衛的なインタフェースを体験することができる。
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LG3D-LiveCDSlaxをベースとする264MBの起動可能ISOイメージだ。起動すると直ぐにLooking Glassセッションが始まる。最近リリースされたばかりのLooking Glass 1.0に加え、若干のアプリケーション、デモ、ツールが付属している。

このライブCDは同梱されているパッケージが少なく日常業務には使えない。専ら、Looking Glassの体験用だ。3Dファイル・マネージャー2種(LgScopeとfm3D)、システム機能に関するチュートリアルと3Dデモ、端末プログラム、Firefox 1.5が含まれている。

デモ・プログラムとしては、専用のイメージ・ブラウザーとオーディオ・プレーヤー、ピンポンとGame of Life、ほかでは見られないグラフィカルなオモチャが付属しており、いずれもLooking Glassの持つ3D効果を直接活かすように作られている。たとえば、オーディオ・プレーヤーtrumplayerの場合、演奏可能なトラックがジュークボックスのレコードのように三次元に配置され、その下に再生を制御するボタンが個別のウィジェットとして浮かんでいる。

環境自体の基本的メタファーはお馴染みのデスクトップと同じだ。下端にあるパネルには、メイン・メニュー、ランチャー、動作中のタスクを表すアイコンが並ぶ。横に並んだ仮想デスクトップは、デスクトップの端をクリックすると横にスライドして切り替わる。現在位置を見失わないよう、それに連動して背景のパノラマ画像もカメラをパンするように動く。

不思議、不思議

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初めてLooking Glassを使う人は、どう操作するのか見当も付かないに違いない。ウィンドウ・マネージャーとは言っても、KWinやMetacityと共通するところがほとんどないのだ。見慣れた矩形の枠がないため、アプリケーションの最小化・最大化・終了にも戸惑う。アプリケーションを起動すると、そのとき動作中だったアプリケーションは半透明化し縮小して場所を譲る。これはなかなか良いアイディアだが、こうした半透明なオーバーレイが何枚も重なると見づらくなる。その場合は、背景を右クリックするとよい。アクティブだったアプリケーションがサッと視界から消え、背景部分の端に整列する。アプリケーションを終了するときは、タスクバーのアイコンを右クリックする。

こうしたウィンドウ・マネージャーの基本機能に加え、Looking Glassには、グラフィカルな遊びの要素が盛り込まれている。一時的ウィンドウとダイアログ・ボックスは回転しながら現れ、非アクティブ・ウィンドウ上にマウスを置けばそのウィンドウがズームインして固定され、他のウィンドウはサッと道を空けるといった具合。物好きな方は画面右上に浮かんでいるJavaロゴをクリックしてみるとよい。アクティブ・ウィンドウが画面一杯に3次元に回転し壮観だ。

初めは気づかなかったが、Looking Glassの背景にも遊びがある。最初に見たときはありきたりの背景に思えたが、決してそうではない。ウィンドウを前後に動かしたりマウスを画面の端に置いたりすると、微かに揺れ明滅する。立体的な3Dイメージの背景もある。前景にあるものを動かしてみればわかるはずだ。

それは素晴らしき新世界ではない

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Looking Glassは印象的なテクノロジーだ。ユーザー・インタフェースの観点から問題点を指摘することもできるが(透明化の多用、意図しない動きが多いなど)、現時点でこのプロジェクトは完成したデスクトップ環境を目指しているわけではいない。数年前、ウィンドウ・マネージャーのデモンストレーションあるいはテストベッドとして、Luminocityなどが作られたがLooking Glassはそれを想起させる。非常に面白いが実用性はないものなのだ。

三次元コンピューター・インタフェースは、空飛ぶ自動車や海中都市のようなものかもしれない。確かに、想像の中やSFの世界では素晴らしい。しかし、数十年間の実体験に照らせば、今あるものほどには有用になりえないことがわかる。2年後、Looking Glassに盛り込まれた概念のどれほどがLinuxデスクトップに使われているかわからないが、すべてでないことは確かだ。とはいえ、どこまでできるのか、その先端を今見られるというのは素晴らしいことではある。

最新のLinuxディストリビューションであれば、Looking Glassパッケージをインストールできる。しかし、最新のものを体験したければLG3D-LiveCDを使った方がよいだろう。ハードディスクにインストールする際に問題となるXサーバーの非互換性を回避できるからだ。また、PCにハードウェア・アクセラレーター付きビデオ・カードがあれば、中程度の性能でも十分に動く。

NewsForge.com 原文