米Xandros:マルチメディア対応のLinux、iPodとも連携

 米Xandrosは21日(米国時間)、パソコン用Linuxの新版「Xandros Desktop Home Edition」(v4.0)を発売した。「iPod」と連携できる音楽管理ソフトを搭載するなど、Linuxとしては充実したマルチメディア機能を実現したという。有料のIP電話サービス「SkypeOut」を30分間無料で使える特典も付け、家庭へのLinux浸透を狙う。

 ドイツのParagon Software Groupのソフト「NTFS for Linux」と米Versoraの「Progression Desktop」を搭載。手持ちのパソコンを、Linuxに変更しやすくしたのも特徴だ。

 NTFS for Linuxは、Windows用にフォーマットしたハードディスクを、Linuxでも円滑に読み書き可能にする。Linux移行後も、これまでのハードディスクをそのまま使えるので便利だ。「Progression Desktop」は、Windows用の過去メール、アドレス帳、ブックマークなどを、Linuxに移せるソフト。

 音楽管理ソフトは「iTunes」のような機能を備え、ポッドキャストにも対応。音楽データをiPodなどの携帯プレーヤーに転送できる。ブラウザーは「Firefox」、電子メールソフトは「Thunderbird」、写真管理ソフトも搭載した。

 米CodeWeaversの「CrossOver Office」も搭載、Linux上で「Microsoft Office」などを動かせる。価格は機能限定の標準版が39.99ドル、プレミアム版が79.99ドルで、WindowsやMac OSに比べ大幅に安く抑えた。【南 優人/Infostand】

Xandros
http://www.xandros.com/