米Google、デザインツールを強化した「Android Studio 1.4」をリリース

 米Googleは9月30日、Android向け統合開発環境(IDE)の最新版「Android Studio 1.4」をリリースした。デザインツール、モニタリングなどが強化されている。

 Android StudioはGoogleのAndroidプラットフォームで動くアプリ開発のためのIDE。1.4は、8月に公開された1.3に続く最新版となる。性能や安定性の強化がメインとのことだが、新機能も加わっている。

 デザインツールでは、「Vector Assets」や「Theme Editor」、「Project Templates」などの機能が加わった。AndroidのAPIレベル21(Android 5.0)ではベクター形式の画像を扱う「Vector Drawables」が用意されているが、Vector Assetsはこれを支援するもので、SVGイメージやマテリアルアイコンのインポートプロセスをさらに簡素化できるという。Android Studio 1.4ではベクター画像の後方互換も提供し、res/drawableにベクタ形式のDrawable画像を保存すると、Gradleプラグインが自動的にAPI 20以下向けのラスタ形式PNGイメージを生成するという。

 Theme Editorはプレビュー版として導入されたアプリのテーマとスタイル管理のための機能。「ツール」にある「Android」メニューから選択できる。まずはGoogleのマテリアルデザインに対応するテーマの色管理(colors.xml)の編集と更新が可能。今後、機能を拡充していくという。

 Project Templatesは、アプリを新規に開発する際に利用する「New Project Wizard」テンプレートの強化となり、AppCompat Supportライブラリに加えてAndroid Design Support Libraryが加わった。

 性能モニタリングも強化し、GPUレンダリングの性能のモニタリングが可能となった。利用には端末かエミュレーターの「設定」にある「開発者向けオプション」で有効にしておく必要がある。アプリが利用するネットワークキャパシティーを測定できるNetwork Monitorも加わった。

 これらに加え、AndroidアプリへのFirebaseの追加も容易になった。Firebaseはモバイル・Webアプリケーション構築のためのプラットフォームで、データストレージ、ユーザー認証、静的ホスティングなどの機能を持つ。

 Android Studio 1.4は、GoogleのAndroid開発者向けのWebサイトより入手できる

Android Studio
http://developer.android.com/sdk/index.html