米Red Hat、「RHEL 6.7」を公開。セキュリティなどを強化

 米Red Hatは7月22日、Linuxディストーション「Red Hat Enterprise Linux 6.7」のリリースを発表した。バージョン6系の最新版となり、システム管理やセキュリティなどの機能が強化されている。

 2014年10月に公開されたRed Hat Enterprise Linux(RHEL)6.6に続く6系の最新版。6系は2010年に最初にリリースされており、10年のサポートサイクルをもつ。なお、Red Hatは2014年6月にRHEL 7.0をリリースしている。7系の最新版は3月に公開されたRHEL 7.1。

 セキュリティを強化し、取り外し可能なハードディスクなどのメディア装置を読み取り専用としてマウントできるようになった。また、セキュリティ設定の共通化手順であるSecurity Content Automation Protocol(SCAP)対応を強化し、GUIを利用してSCAPの機能を調整できるツール「SCAP Workbench」を統合した。

 Red Hatは先に、問題が表面化する前に検出して解決するシステム管理サービス「Red Hat Access Insights」を導入しており、6.7ではこれと互換性を持たせることで同サービスで提供されるナレッジなどを活用できる。System Security Services Daemon(SSSD)経由でのWindowsベースのActive Directoryインフラとの相互運用性も強化した。

 性能では Logical Volume Manager Cache機能がフルサポートとなった。ユーザーはSSDなどの高速なストレージデバイスに論理ボリュームを作成し、キャッシュとして利用できる。

米Red Hat
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