オープンソースのマルチプラットフォーム対応メディアプレイヤー「Kodi 15.0」リリース、Android版も公開

 オープンソースのメディアプレイヤー「Kodi」(旧名称「XBMC」)開発チームは7月21日、「Kodi 15.0」(開発コード「Isengard」)をリリースした。Android向けも正式版として公開されている。

 動画や音楽、写真などを再生できるソフトウェアで、ローカル、ネットワーク上のストレージ、インターネット上にあるマルチメディアファイルを再生できる。Xbox向けのメデイアプレイヤー「Xbox Media Player(XBMP)」の開発中止を受けて発足したもので、Linux、Mac OS X、Windows、それにiOSとAndroidにも対応する。ライセンスはGPLv2。

 Kodi 15.0は、2014年12月に初めて「Kodi」の名前を冠した「Kodi 14.0」が公開されて以来のリリースとなる。

 mkvなどチャプターをサポートするコンテナ技術からチャプターをブラウズ・選定できるウインドウが新たに導入された。また、複数の音声とサブタイトルを選択できるコンテンツでは、リスト形式で表示することでそれらを選択できるようにした。Adaptive Seekingという、スキップを押す回数が増えるとスキップの間隔が長くなる機能も加わった。

 アドオンマネージャを改善し、アドオン検索を容易にした。言語アドオンについても、リリースに依存する代わりにアドオンそのものの更新が可能になった。

 このほか、使用するffmpegがバージョン2.6.3に更新され、Windows DXVA HEVCのハードウェア側でのデコードサポートも利用できるようになった。対応プラットフォームとしてはUbuntu 12.04がサポートから外れ、Mac OS Xでは最小要件がバージョン10.7 Lion(64ビット)となった。

 Kodi開発チームはAndroid向けの「Kodi for Android」を36日前にリリースしている。4k対応、HEVC再生などの特徴を持ち、ダウンロード数は40万回を超えているという。

Kodi
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