「ストリーミングSQLリレーショナルデータベース」をうたう「PipelineDB」が登場

 オープンソースのストリーミングSQLリレーショナルデータベースプロジェクト「PipelineDB」が7月7日に始動した。PostgreSQLと互換性があり、継続的クエリなどの特徴を加えたもの。初期リリースとしてバージョン0.7.7を公開している。

 PipelineDBは、SQLクエリをストリームで継続的に走らせることができるリレーショナルデータベース。継続的処理とリレーショナルストレージを組み合わせたもので、結果はインクリメンタルにテーブルに保存される。クエリプランナーと実行エンジンを備え、ストリームでのリアルタイムの処理を行うことでアプリケーションコードを書くことなくSQLを利用してリアルタイムのデータ処理が可能としている。PostgreSQL互換で、PostgreSQLをそのまま置き換えることができるという。

 ETLレイヤーを持たず、データを直接データベースにストリーミングして継続的にSQLクエリをかけることができる。継続的クエリの結果のみを保存し、インクリメンタルにデータベースの更新を行うため、効率も優れているという。また、抽出ビューとしてSQLビューに似た「Continuous view」を備えるのも特徴。Continuous viewでは結果のみをデータベースに保存し、新しいデータがストリームに流れるたびに結果は継続的に更新される。rawストリームデータは、すべてのContinuous viewが既読になると破棄される。

 同日、バージョン0.7.7を公開した。PostgreSQL 9.4と互換性があり、ライセンスはGPLv3。

PipelineDB
http://www.pipelinedb.com/