米Google、Web MIDI APIをサポートした「Chrome 43」をリリース

 米Googleは5月19日、Google Chromeの最新版「Chrome 43(Chrome 43.0.2357.65)」を公開した。WindowsおよびMac OS X、Linuxに対応、プロジェクトのWebサイトより入手できる。

4月末に公開された「Chrome 42」に続く最新版で、Web MIDI APIをサポートし、シンセサイザーなどのMIDIデバイスをWebブラウザから操作できるようになった。またPermissions APIもサポート、開発者は位置情報、プッシュ、通知、Web MIDI APIの許可を問い合わせることができる。

 このほか、Web IDLの仕様に沿いDOMオブジェクトで定義された属性がプロトライプチェインの一部となった。これによりFirefoxやInternet Explorerとの互換性が改善するという。また、レガシーコンテンツのHTTPSへのアップデートのための「upgrade-insecure-resources」CSPディレクティブも導入された。

 セキュリティ関連では合計37件の修正が行われた。この中には、Chromeのサンドボックスエスケープ、DOMおよびEditingのクロスオリジンバイパス、WebAudioの解放済みメモリ使用に関するものなど、重要度が2番目に高い「High」と分類される脆弱性6件が含まれており、V8エンジンの脆弱性も修正されている。Googleのバグ発見報酬プログラムに基づき、合計3万8337ドルが支払われる。

Google Chrome
https://www.google.co.jp/chrome/browser/