「X.Org Server 1.17」リリース、Glamorの強化や汎用ドライバの統合などが行われる

 X.Org FoundationのX.Org Sever開発チームは2月4日、ウィンドウサーバー「X.Org Server 1.17.0」をリリースした。バージョン1.16で加わった「Glamor」統合の強化、カーネルモードセッティグドライバのマージなどが特徴となる。

 X.Org ServerはX Window Systemのオープンソース実装で、X.Org Foundationの下で開発が進んでいる。ライセンスはX11 License。X.Org Server 1.17.0は、2014年7月に公開されたバージョン1.16に続くアップデートとなる。

 本バージョンでは、1.16でマージされたGlamorをさらに強化した。GlamorはFeedesktop.org傘下のプロジェクトで、OpenGLベースの2Dグラフィックアクセラレーションドライバ。X11ディスプレイサーバープロトコルを実装したXephyrなどが改良され、GLX上でOpenGL ES 2.0でのGlamor初期化が可能になるなどの強化が加わった。プロトコルレンダリング機能の書き直しや、ハードウェアアクセラレーションによる点画のサポートなど細かな機能強化も行われている。

 また、汎用DDXドライバ「xf86-video-modesetting」の統合も行われた。xf86-video-modesettingはDRM/Kernel Mode Setting(KMS)ドライバを実装するハードウェア向けの汎用ドライバで、あらゆるDRM/KMSドライバで利用できる。GLX(OpenGL Extension to the X Window System)が適切に動くようDirect Rendering Infrastructure(DRI)2のサポートも行われた。

 このほか、千行単位の不要なコードを削除するなど、全体としてコードをクリーンにし、バグも修正されている。

X.Org Foundation
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