「Java SE 8」がリリース、ラムダ式のサポートなど大きな仕様変更を含む

 米Oracleは3月18日、「Java Platform, Standard Edition(Java SE)8」の一般公開版(GA)をリリースした。2年8か月ぶりのメジャーアップデートリリースとなり、ラムダ式の導入など大きな新機能や仕様変更が行われている。

 Java SE 8は約2年8か月ぶりのメジャーアップデートリリースとなり、大きな機能追加や仕様変更が行われている。その1つとして、Project Lambdaのサポートによるラムダ式の導入が行われている。また、ライブラリのインターフェイスにおいてデフォルトのメソッドを指定できるようになった。これにより、バイナリ互換を改善できるという。アノテーションの繰り返し指定も可能となり、タイプアノテーションは宣言だけでなく、タイプが使われるところならどこでも適用できるようになった。

 コレクションAPIも強化され、新たにjava.util.streamパッケージで提供するStream APIや、細かな日付や時間に対応した日付処理を提供するjava.timeパッケージが導入されている。

 セキュリティ関連での変更点としては、クライアントサイドでTLS 1.2がデフォルトで有効となったことがある。また、AccessController.doPrivilegedや、パスワードベースの暗号化のためのアルゴリズム、KeyStore、NSA Suite B暗号化などが強化された。AEADアルゴリズムのサポートも加わった。

 ツール側ではjavac、javadocの両ツールで強化が加わり、新しいコマンドも加わった。JavaScriptエンジンのNashornも利用できる。

 Java SE 8はWindowsやMac OS X、Linux、Solarisなどに対応する。また、これに合わせて「Java Runtime Environment 8」や「Server Java Runtime Environment 8」、「Java Developer Kit 8」なども公開している。

Java SE 8のダウンロードページ
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/overview/index.html