ロゴを一新、共有ボタンを導入しセキュリティ強化した「Firefox 23」

 Mozillaは8月6日、WebブラウザFirefoxの最新版「Firefox 23」を公開した。ロゴが新しくなったほか、HTTPSで提供されるページ内でのHTTP通信を遮断する機能も新たに加わった。WindowsおよびMac OS X、Linux向けのデスクトップ版およびAndroid版が公開されている。

 Firefox 23は6月末にリリースされたバージョン22に続くもので、6週間のリリースサイクルにほぼ従ったものとなる。大きな変更点としては、HTTPSで提供されるページ内でのHTTPによるリソース取得が試みられた場合、ダイアログでその旨を通知するとともに通信をブロックする機能が新たに追加された。HTTPSによる暗号化通信をより安全にするための機能で、設定でページ単位で無効にすることも可能。

 また、環境設定で「画像を自動的に読み込む」および「JavaScriptを有効にする」、「常にタブバーを表示する」のチェックボックスが削除された。「画像を自動的に読み込む」と「常にタブバーを表示する」については設定機能自体が削除されている。

 開発関連では、開発ツールボックスにWebサイト上のネットワークの情報を得られる「Network Monitor」が加わった。このほか、Web Notifications APIの実装、JavaScriptからユーザーのクリップボードにアクセスできるclipboardData APIやCSS Flexboxなどのサポート、フォントインスペクタの刷新などが行われている。Social APIを使って閲覧中コンテンツの共有などを行う機能も追加されている。

 Android版Firefoxでは、ブックマークや履歴、よく訪問するサイトに容易にアクセスできる「Awesome Screen」(スマートスクリーン)が強化され、リアルタイムでの自動補完、タブの切り替えなどの機能が加わった。また、RSS/Atomフィードリーダーの基本的なサポート、Webブラウザのパフォーマンスなどの状態を表示する「Firefox Health Report for Android」も暫定的ながら実装されている。

Firefox
http://www.mozilla.jp/firefox/

Firefox for Android
https://play.google.com/store/apps/details?id=org.mozilla.firefox&hl=en