米Pixar、Subdivition Surfaceを実装したオープンソースライブラリ「OpenSubdiv」を公開

 米Pixarは8月5日、3DCGで利用されるSubdivision Surface(subdiv)処理を実装したライブラリ「OpenSubdiv」をオープンソースで公開した。現在はβ版の段階だという。

 Subdivision Surfaceは「細分化曲面」とも言われる処理手法で、3Dコンピュータグラフィックにおいてポリゴンを細分化することでスムーズな表面を生成するという処理。Pixarが公開したOpenSubdivは社内で実際のアニメーション映画製作に利用していたのと同じもので、超並列CPU/GPUアーキテクチャでのsubdiv評価を実装したツールとライブラリだという。

 ベータ版にはhbr、far、osdメッシュ、スタンダロンのテストとptex(テクスチャマッピング)ビューア、リグレッションテスト、Maya viewport 2.0オーバーライドプラグインなどが含まれている。

 ライセンスはMicrosoft Public Licenceで、プラットフォームはWindows、Linux、Mac OS X(一部)をサポートする。利用にはオープンソースの画像フォーマットライブラリであるIlmBaseが必要。

 Pixarによると、OpenSubdivの正式版リリースは2012年内を予定しているという。

米Pixar
http://www.pixar.com/

OpenSubdiv
http://www.opensubdiv.com/