Node.jsに対抗?JavaScript/Ruby/Groovy/Javaなどをサポートする非同期フレームワーク「Vert.x 1.0」登場

 5月9日、非同期型アプリケーションフレームワーク「Vert.x 1.0」がリリースされた。Node.jsと同じく非同期・イベント駆動型のアプリケーションフレームワークで、Webアプリケーションや大規模サーバーの開発に向けたもの。Java仮想マシン(JVM)で動作し、JavaScript、Ruby、Groovy、Javaといった言語での開発をサポートする。

 Vert.xはJavaベースで作成されたアプリケーションフレームワーク。シンプルな並列モデルを持ち、スケーラビリティの高さなどが特徴だという。また、JavaScriptやRuby、Groovy、Javaといった言語を混在させて利用できるほか、今後Scala、Clojure、Pythonのサポートも計画しているという。プロジェクトは米VMwareの支援を受けている。

 ノンブロッキング、イベント駆動型のフレームワークで、開発スタイルはNode.jsに似ているというが、パフォーマンスはNode.jsよりも高いという。分散型のイベントバスも備えられており、これを用いてアプリケーション間でのメッセージ通信が可能という。また、WebSocketやSockJSといったプロトコルもサポート。HTTP/HTTPSサーバー/クライアント機能をビルトインで備えているほか、それ以外のサーバー/クライアントの実装も可能。

 Vert.x 1.0はプロジェクトのWebサイトなどから入手できる。動作環境はWindows、Linux、Mac OS Xで、ビルドにはJDK 1.7.0以上、Apache Antなどが必要となる。また、Rubyを利用する場合はJRubyも必要となる。ライセンスはApache License 2.0。

Vert.x
http://vertx.io/

米VMware(米EMC傘下)
http://www.vmware.com/