2011年はObjective-Cの利用が急上昇、PythonとPHPは振るわず――オランダTIOBE調べ

 オランダTIOBE Softwareが「1年間でもっともシェアを増やした開発言語」を選ぶ「TIOBE Programming Language Award of 2011」を発表した。受賞したのはiOS向けアプリの開発言語として用いられるObjective-C。一方で昨年受賞したPythonはシェアを減らしている。

 TIOBE Softwareは毎月プログラミング言語の人気ランキングを発表しており、そのなかで「1年間でもっともシェアを増やした」言語に贈られるのが「TIOBE Programming Language Award of 2011」となる。Objective-Cはシェアの増加率が3.91%と最も高いことから、2011年度のTIOBE Programming Language Awardに選ばれた。Objective-Cは2007年1月では46位だったが、そこからシェアを急激に増やしており、同年発売されたiPhoneやその後のiPadの成功に大きく支えられていることがうかがえる。

 なお、2012年1月度のプログラミング言語の人気ランキングで首位を獲得したのはJavaで、シェアは17.479%。2位は2位はC(シェア16.976%)で、上位2位は2011年1月と同じ順位となった。3位はC#(シェア8.781%)で、前年6位から2.55%上昇した。4位は昨年3位だったC++(同8.063%)、5位はObjective-C(同6.919%)で昨年8位からトップ5に食い込んだ。

 6位以下は、6位PHP(シェア5.710%)、7位Visual Basic(同4.531%)、8位Python(同3.218%)、9位Perl(同2.773%)、10位JavaScript(同2.322%)の順。JavaScript以外はシェアを下げたが、中でも昨年同Awardを受賞したPythonはシェアを3.05%も下げた。これは上位20言語でもっとも減少率の高い数字となる。PHPもシェアの低下が大きく、2.13%のマイナスとなった。

オランダTIOBE Software
http://www.tiobe.com/