次期版UbuntuのServerエディションではARMをサポート

 英Canonicalは8月16日、現在開発中の「Ubuntu 11.10」(開発コード「Oneiric Ocelot」)のServerエディションで、ARMベースのサーバーをサポートすることを発表した。低消費電力は効率向上の鍵を握るとし、ARMアーキテクチャの将来性に期待する考えを示している。

 Ubuntu Serverは現在x86(32ビットおよび64ビット)アーキテクチャのみをサポートしているが、2011年10月に登場するUbuntu 11.10では、ARMアーキテクチャもサポートする。Canonicalでは、データセンターのキャパシティ増加と消費電力の抑制は企業の共通の課題であり、低消費電力を特徴とするARMプロセッサの利用が広がるという予測を示している。ARMサポートは、クラウドやビックデータ向けソリューションをターゲットとするUbuntu Serverの戦略に沿うことになる、と説明している。

 ARMサポートは複数年にわたる取り組みとなり、コミュニティ用のWikiを立ち上げて開発を進める。次期版のほか、2012年4月に公開する次期LTSの「Ubuntu 12.04」でもサポートを予定しているという。

英Canonical
http://www.canonical.com/

Ubuntu Wiki
https://wiki.ubuntu.com/ARM/Server