米OracleがJDK 7 RC版をリリース、今月末のGAに向け一歩前進

 米Oracleは7月6日、Java開発キットの次期版「Java Development Kit 7」のリリース候補(RC)版を公開した。7月28日に予定されている一般公開に向けて、大きく前進した。

 約5年ぶりの最新版となるJDK 7は、目立つ新機能を含まないことでリリースを1年早めた経緯を持つ。Oracleは2010年秋、「Plan B」として、クロージャの組み込み(「Project Lambda」)などの機能をバージョン8に回すことを決定、バージョン7ではモジュラー化(「Project Jigsaw」)とJava言語仕様の変更(「Project Coin」)の一部のみが取り込まれている。JDK 7の開発者向けプレビュー版は、2011年2月にリリースされていた。

 特徴は、ファイルシステムAPIの「NIO.2」(JSR 203)、並列分割を実現するFork/JoinフレームワークのJSR 166y、JVM上でRubyやGroovyなどの動的言語に対応するためのJSR 292など。NIO.2はNew I/O APIといわれるもので、ファイルシステムのAPI、ソケットチャネルなどの機能を持ちファイルシステム統合や非同期入力サポートなどを改善する。

 Javaプラットフォームグループのチーフアーキテクト、Mark Reinhold氏によると、6月に公開されていた最後のビルドからの変更点は13箇所で、順調に行けばこれが最後のRCになるという。ロードマップでは、GA版は7月28日リリースとなっている。

米Oracle
http://www.oracle.com/