米Microsoft、バージョン管理システムMercurial開発プロジェクトに25,000ドル寄贈

 米Microsoftのオープンソースプロジェクトホスティングサービス「CodePlex.com」の運営チームは9月6日、オープンソースのバージョン管理システム「Mercurial」の開発チームに25,000ドルを寄贈したと発表した。Mercurialの創始者は、これにより専任でプロジェクト開発を進めることができる、と述べている。

 MercurialはGPL v2の下で公開されているクロスプラットフォームのバージョン管理システムで、2005年にMatt Mackall氏が開発を開始した。現行版はバージョン1.6.3。Mackall氏は余暇時間を利用して開発を進めてきたが、2010年4月より「フルタイムでMercurialプロジェクトに専念したい」として企業らに資金提供を呼びかけていた。

 Microsoftの今回の資金提供を受け、Mackall氏は今後1年間、フルタイムのプロジェクトリーダーとしてMercurialの開発を進めることになる。「コミュニティの貢献を活用し、開発の進展を加速したい」とMackall氏は述べており、具体的なフォーカス分野に圧縮機能の改善などを挙げている。

 CodePlexは2010年1月末にMercurialへの対応を行い、すでに約1500の新規プロジェクトがMercurialを選択したと報告している。CodePlexはこのほかのレポジトリとして、Subversionと互換性のある独自のバージョン管理システム「Team Foundation Server」を提供している。

CodePlex.com
http://www.codeplex.com/

Mercurial
http://mercurial.selenic.com/