openSUSE Project、「openSUSE 11.3」をリリース

 米Novellが支援するopenSUSE Projectは7月15日(米国時間)、最新のLinuxディストリビューション「openSUSE 11.3」を公開した。インストール時にファイルシステムとして「Btrfs」を選択できるなど、多数の機能強化が加わった。

 openSUSE 11.3ではLinuxカーネル2.6.34をベースとし、x86アーキテクチャ(32ビットと64ビット)に対応する。デスクトップ環境は「GNOME 2.30.1」(オプションでGNOME 3.0も選択可能)および「KDE SC 4.4.4」、「Xface 4.6.1」をサポート、軽量の「LXDE(Lightweight X11 Desktop Environment)」も提供する。

 また、Btrfsファイルシステムのサポートも強化され、インストーラーでBtrfsを選択可能となった。パッケージでは、Webブラウザ「Firefox 3.6.6」「Thunderbird 3.1」をはじめ、ファイル同期・バックアップの「SpiderOak」、オーディオファイル編集「Rosegarden」、インデックス「Tracker」などが加わった。コマンドラインパッケージ管理の「Zypper」も強化したという。

 そのほかネットブックサポートも強化され、米Hewlett-Packard(HP)のタッチ画面搭載PC「HP TouchSmart」にも対応した。

 サーバー/開発関連では、「MariaDB」「MySQL Cluster」サービス、iptable向けネットワークパケットのフィルタリング「Conntrack」をサポートした。「GCC」「GDB」「Mono」「NetBeans」「Qt Creator」などの開発技術も利用できる。

openSUSE Project
http://www.opensuse.org/

「openSUSE 11.3」ダウンロード
http://software.opensuse.org/