英Canonicalが企業向けのUbuntuサポートサービス「Ubuntu Advantage」を発表

 英Canonicalは6月7日(英国時間)、最新のサポートサービス「Ubuntu Advantage」を発表した。Ubuntuデスクトップ/サーバーを導入する企業向けのサービスで、サポートレベルを3段階にして提供する。有料ビジネスを強化する狙い。

 Ubuntu Advantageは、Canonicalが開発を支援するLinuxディストリビューション「Ubuntu」のサーバーエディション、デスクトップエディションを導入する企業をターゲットにした包括的なサービス。Canonicalによると、企業におけるUbuntu導入はクラウドコンピュータを含めて増加しており、Ubuntu Advantageにより「Ubuntuを自社ITインフラの中核に据えるのを支援する」という。

 最新サービスはいずれもシステム管理ツール「Landscape」を中核とし、技術サポート、オンラインリソースアクセス、トレーニング、法律面での保証などを含む。サーバー向けは「Essential」および「Standard」、「Advanced」の3種類、デスクトップ向けは「Standard」および「Advanced」の2種類がある。サーバー向けの最上位となるAdvancedは24時間365日対応で、Windows統合、仮想化サポート、クラスタリング、カスタムパッケージレポジトリなどを提供、サーバーあたりのサブスクリプション価格は1200ドルとなっている。オプションでクラウドサポートを付けることもできる。

 Canonicalは5月25日、Landscapeの最新版となるバージョン1.5をリリースしている。1.5では、「Ubuntu 10.04 LTS」移行サポートやクラウド環境管理強化などが加わっている。

 Canonicalは2009年、個人向けサポート「Desktop Support Service」を導入しているが、同サービスも継続して提供されるようだ。

英Canonical
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