新規ハードウェアサポートや各種ツールの改善などが行われたOpenBSD 4.7リリース

 OpenBSD開発チームは5月19日、堅牢製を特徴とするBSDベースのUNIX OS「OpenBSD 4.7」をリリースした。

 OpenBSDの特徴として対応プラットフォームの幅広さが挙げられるが、OpenBSD 4.7ではMIPS互換プロセッサであるLoongson 2Eおよび2FやSGI Origin 350などのサポートが追加されている。HD-DVDやBlu-rayで採用されているUDF 2.5および2.6対応やさまざまな新規ハードウェアサポートも行われたほか、「newfs_ext2fs」や「mkuboot」、「midicat」といった新たなツール群も追加された。

 また、ファイルシステムの中間レイヤーが改良され、FAT32のマウント時やcd9660のディレクトリハンドリング、cd9660およびudf、msdosfs、ffsでの内部ロック問題などが修正されている。ネットワークスタックの改良やパケットフィルタpfの改良、OpenBGPDおよび OpenOSPFDといったルーティングデーモンの改良なども行われている。

 OpenSSHはバージョン5.5にアップグレードされ、SSHプロトコルバージョン1はデフォルトで無効化されるようになった。そのほか、OpenSSH関連では多くの修正/変更が加えられている。

 ユーザーランドとしてはX.Org 7.4およびxserver 1.65をベースとした「Xenocara」やGCC 2.95.3および3.3.5、Perl 5.10.1、独自にカスタマイズされたApache 1.3、OpenSSL 0.9.8k、binutils 2.15、gdb 6.3などを搭載している。

 OpenBSD 4.7はFTPサイトより無償でダウンロードできる。プロジェクトのWebサイトでCD-ROMの注文も受け付けている。

OpenBSD.org
http://www.openbsd.org/