米OracleがSun買収を完了、OpenOffice.orgは独立事業部に

 米Oracleは1月27日(米国時間)、米Sun Microsystemsの買収を完了したことを発表した。同日開かれたイベントでは、Sun製品・技術の統合計画が発表された。

 Sunのオープンソースソフトウェアでは、「MySQL」はオープンソースグローバル事業部門(GBU)の一部となり、独立した営業組織、開発組織の下で進める。Oracleが以前買収したオープンソースのストレージエンジン「InnoDB」と同様、今後も改良を続け、サポートはOracleのグローバルサポートインフラを活用することで改善する、としている。また、OracleとMySQLとを用する顧客が多いことから、管理やバックアップなどOracleスタックに統合する計画も明らかにした。

 オープンソースのオフィススイート「OpenOffice」については、独立したGBUとしてSunの開発・サポートチームを維持する。コミュニティエディションを含め、開発、プロモーション、サポートを継続するほか、Webベースのスイート「Oracle Cloud Office」として提供する計画、BIやコンテンツ管理との統合などエンタープライズ顧客へのフォーカスにも触れた。

 開発ツールの「NetBeans」、Javaアプリケーションサーバー「GlassFish」など、Oracle製品と重複するものについては、基本的に「Sun技術は継続、中心となる戦略的製品はOracle Fushion」とした。仮想化では、「VirtualBox」をOracleの仮想マシン「Oracle VM」ファミリに統合する方針などを明らかにした。

 OSでは「Solaris」とOracleの「Enterprise Linux」の両方へ投資継続が発表されているが、「openSolaris」については言及されなかった。

 Javaの年次カンファレンス「JavaOne」は今年より、Oracleが毎年秋に開催する「Oralce Open World」と共同開催になるという。

 Oracleは今後、詳細な計画を順次発表する予定だ。

米Oracle
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