RAW現像ソフトウェア「RawTherapee」がオープンソース化

 RAW現像ソフトウェア「RawTherapee」を開発するRT Teamは1月4日、最新版「RawTherapee 3.0」アルファ1を発表した。最新版よりGPL v3の下、オープンソースプロジェクトとして開発を続ける。

 RawTherapeeはRAW現像とデジタルフォト処理ソフトウェア。これまでフリーウェアとして提供されてきたが、ソースコードは開示されていなかった。今回、GPL v3の下でオープンソースとして公開する。オープンソースにする理由について、コミュニティによるGUI開発の発展、バグ修正への期待を挙げている。コードはGoogle Codeでホスティングする。

 最新版では、GUIを改善し、マルチタブインターフェイスを導入した。エディタを完全に書き直し、プレビューとディテールビューを廃止してメインのイメージビューで拡大機能を取り込んだ。処理前と処理後のビューも利用できる。バッチ処理もサポートした。アルゴリズムでは、露出制御の振る舞いが変更されたという。

 開発チームによると、最新版はアルファ段階であり、機能は完成していないと警告している。今後、正式版に向けてカーブエディタなどアルゴリズムを強化する計画だ。

 RawTherapee 3.0アルファ1は、同プロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。OSはWindowsとLinuxに対応する。

RawTherapee
http://www.rawtherapee.com/

Google Codeの「RawTherapee」ページ
http://code.google.com/p/rawtherapee/