JetBrains、オープンソース版を追加したJava IDE最新版「IntelliJ IDEA」発表

 チェコJetBrainsは12月8日(チェコ時間)、Java統合開発環境(IDE)の最新版「IntelliJ IDEA 9.0」を発表した。予定通り、オープンソース版と商用版の2本立てとなっている。

 IntelliJ IDEA 9.0では性能の強化やJava EE 6対応、エディタにおける生産性の改善などを特徴とする。ファイルインデックスがバックグラウンドで処理されるようになり、起動してすぐに編集機能を利用できる。ユーザーインターフェイスも改善され、応答も強化されているとのこと。また、「Tapestry」や「Spring 3.0」、「GWT」などのWebフレームワークに対応し、「Google App Engine」サポートもバンドルされている。そのほか、プラグイン「Osmorc」を利用することでOSGi開発にも対応する。

 JetBrainsは10月、バージョン9よりオープンソース版の「Community Edition」とサポート付きの商用版「Ultimate Edition」の2エディション体制とする計画を発表していた。今回あらたに登場したComunity Editionは、リファクタリング、コードインスペクション、デバッグなどの基本的な機能を搭載するほか、テスト(TestNG、JUnit)、バージョン管理システム(CVSSubversionGit)、ビルドツール(MavenとAnt)を含む。

 商用版のUltimate Editionは、Community Editionの持つ機能に加え、「Spring」や「Hibernate」といったフレームワークとの統合などを提供する。「Rational ClearCase」「やMicrosoft Team Foundation Server」などと密に統合することもできる。

 対応環境はWindows、Mac OS X、Linux。Community Editionは同社Webサイトよりダウンロードできる。

チェコJetBrains
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「IntelliJ IDEA 9.0」ダウンロード
http://www.jetbrains.com/idea/download/index.html