WMVやMP4、FLVといった動画ファイルをDVDビデオ化する「DVD Flick」の使い方

 インターネット上の動画配信などでは、Windows Media Video(WMV)やMPEG-4、DivX、H.264といった形式が多く使われています。これらの動画形式は高品質のままファイルサイズを小さくできるという特徴がありますが、これらのファイルは一般的なDVDプレーヤーでは再生できません。今回紹介する「DVD Flick」は、このようなPC向けの動画ファイルをDVDビデオに変換してDVD±R/RWなどに書き込めるフリーソフトウェアです。

 DVDFlickはWindows Media VideoやH.264、MPEG-1/2/4、Flash Video、MotionJPEGなど多くの動画形式に対応しており、簡単な操作でメニュー付きのDVDビデオを作成できます。DVD FlickにはDVDライティングソフトが同梱されており、作成したDVDビデオをそのままDVD±R/RWなどに書き込むことができるほか、ISO形式のイメージファイルとして保存することもできます。

図 DVD Flick
図 DVD Flick

DVD Flickのインストールと日本語化

 DVD FlickはSouceForge.JPのダウンロードページからダウンロードできます。インストーラ版(拡張子は.exe)とZIP版が用意されていますが、通常はインストーラ版を利用すればよいでしょう。

 また、DVD Flickのユーザーインターフェイスはデフォルトでは英語ですが、別途配布されている日本語化パッチを適用することで、ユーザーインターフェイスを日本語化することが可能です。なお、Windows Vistaの場合は日本語化パッチを管理者権限で実行する必要があります。

DVD Flickのインストールと日本語化
インストーラ「dvdflick_setup_<バージョン番号>.exe」をダウンロードして実行する
インストーラ「dvdflick_setup_<バージョン番号>.exe」をダウンロードして実行する
ダウンロードしたインストーラを実行すると、インストーラが起動する。「Next」をクリックしてインストールを進めていく。基本的にはデフォルトのまま進めて問題ない
ダウンロードしたインストーラを実行すると、インストーラが起動する。「Next」をクリックしてインストールを進めていく。基本的にはデフォルトのまま進めて問題ない
ライセンスを確認する画面では「I accept the agreement」を選択して「Next」をクリックする
ライセンスを確認する画面では「I accept the agreement」を選択して「Next」をクリックする
インストールが完了したら「Finish」でインストーラを終了する
インストールが完了したら「Finish」でインストーラを終了する
http://dvdflick.popup.jp/からDVD Flickの日本語化パッチをダウンロードする。利用するDVD Flickのバージョンに対応したものをダウンロードしよう
http://dvdflick.popup.jp/からDVD Flickの日本語化パッチをダウンロードする。利用するDVD Flickのバージョンに対応したものをダウンロードしよう
ダウンロードしたZIPファイルを展開し、含まれているEXEファイルを実行する。なおWindows Vistaの場合、管理者権限で日本語化パッチを実行する必要がある
ダウンロードしたZIPファイルを展開し、含まれているEXEファイルを実行する。なおWindows Vistaの場合、管理者権限で日本語化パッチを実行する必要がある
DVD Flickのインストールフォルダが「適用先のフォルダ」に表示されるので確認し、「アップデート」をクリックする
DVD Flickのインストールフォルダが「適用先のフォルダ」に表示されるので確認し、「アップデート」をクリックする
日本語化に成功すると「アップデートのインストールが完了しました」ダイアログが表示される
日本語化に成功すると「アップデートのインストールが完了しました」ダイアログが表示される

DVD Flickで動画ファイルをDVDビデオに変換する

 DVD Flickのメインウィンドウに変換したい動画ファイルをドラッグ&ドロップするとそのファイルが登録され、その動画ファイルのサムネイルや所要時間などがリストに表示されます。登録した動画(タイトル)には指定した間隔でチャプターを設定できるほか、複数の動画を1つのタイトルとして順番に再生するように設定することも可能です。

DVDビデオに変換する動画の登録と変換設定
スタートメニューの「DVD Flick」-「DVD Flick」からDVD Flickを起動できる
スタートメニューの「DVD Flick」-「DVD Flick」からDVD Flickを起動できる
DVD Flickのメインウィンドウ。このウィンドウに動画をドラッグ&ドロップする、もしくは「タイトル追加」ボタンで追加する動画を選択する
DVD Flickのメインウィンドウ。このウィンドウに動画をドラッグ&ドロップする、もしくは「タイトル追加」ボタンで追加する動画を選択する
複数の動画を追加した場合、それぞれの動画がDVDビデオの「タイトル」となる
複数の動画を追加した場合、それぞれの動画がDVDビデオの「タイトル」となる
削除したい動画を選択して「タイトル削除」をクリックすると登録したタイトルを削除できる
削除したい動画を選択して「タイトル削除」をクリックすると登録したタイトルを削除できる
タイトルの詳細設定
タイトルを選択して「タイトル編集」をクリックすると、タイトル名などの設定を行える
タイトルを選択して「タイトル編集」をクリックすると、タイトル名などの設定を行える
「一般」項目では、タイトル名やアスペクト比(縦横比)を指定できる
「一般」項目では、タイトル名やアスペクト比(縦横比)を指定できる
「チャプター」項目では、指定した時間/数で分割してチャプターを設定できる
「チャプター」項目では、指定した時間/数で分割してチャプターを設定できる
「ビデオソース」ではタイトルに含まれる動画の追加/削除が行える。1つのタイトルに複数の動画ファイルを追加することも可能だ
「ビデオソース」ではタイトルに含まれる動画の追加/削除が行える。1つのタイトルに複数の動画ファイルを追加することも可能だ
メニューの設定
「メニュー設定」ではDVDビデオに追加するメニューの設定を行える
「メニュー設定」ではDVDビデオに追加するメニューの設定を行える
DVDビデオにメニューを追加する場合、「メニュー設定」ダイアログで使用するテーマを選択ればよい
DVDビデオにメニューを追加する場合、「メニュー設定」ダイアログで使用するテーマを選択ればよい

DVDビデオの作成とDVD±R/RWへの書き込み

 DVD Flickツールバーの「DVD作成」ボタンをクリックすると、DVDビデオへの変換が行えます。このボタンを押すと、即座にファイル形式の変換作業が開始されるので注意してください。「また、プロジェクトの設定」で「プロジェクトをディスクに書き込む」を指定しておくと、変換後にDVDライティングソフトが起動し、DVD±R/RWへの書き込みが行えます。

プロジェクトの設定
「プロジェクト設定」では作成するDVDビデオ全般に関する設定が可能だ
「プロジェクト設定」では作成するDVDビデオ全般に関する設定が可能だ
「一般」項目ではDVDビデオの名称とアスペクト比などが設定できる
「一般」項目ではDVDビデオの名称とアスペクト比などが設定できる
「ビデオ設定」では対応するビデオ形式や品質が指定できる。通常はデフォルトのままで問題ない
「ビデオ設定」では対応するビデオ形式や品質が指定できる。通常はデフォルトのままで問題ない
「オーディオ設定」では音量や音声ビットレートなどを指定できる。こちらもデフォルトのままで問題ない
「オーディオ設定」では音量や音声ビットレートなどを指定できる。こちらもデフォルトのままで問題ない
「再生設定」ではDVDビデオ再生に関する設定を行える
「再生設定」ではDVDビデオ再生に関する設定を行える
「書き込み設定」では変換後の処理を指定する。変換後にDVD±R/RWに書き込みを実行する場合は「プロジェクトをディスクに書き込む」、ISOイメージファイルとして保存するには「ISOイメージを作成する」にチェックを入れておく
「書き込み設定」では変換後の処理を指定する。変換後にDVD±R/RWに書き込みを実行する場合は「プロジェクトをディスクに書き込む」、ISOイメージファイルとして保存するには「ISOイメージを作成する」にチェックを入れておく
DVD±R/RWへの書き込み
ツールバーの「DVD作成」をクリックすると、すぐにファイル形式の変換処理が開始される
ツールバーの「DVD作成」をクリックすると、すぐにファイル形式の変換処理が開始される
動画ファイルの形式やファイルサイズにもよるが、変換処理には数分~数十分が必要だ
動画ファイルの形式やファイルサイズにもよるが、変換処理には数分~数十分が必要だ
変換が完了すると同梱されているImgBurnが起動し、DVDビデオの書き込みもしくはISOイメージの作成が開始される
変換が完了すると同梱されているImgBurnが起動し、DVDビデオの書き込みもしくはISOイメージの作成が開始される
作業が完了したら、「閉じる」ボタンをクリックしてウィンドウを閉じる
作業が完了したら、「閉じる」ボタンをクリックしてウィンドウを閉じる
作成したDVDは、通常のDVDビデオと同様にDVDプレーヤーで再生できる。なお、ISOイメージを作成した場合は通常はマイドキュメント(Windows Vistaの場合はドキュメント)フォルダ以下の「dvd」フォルダに保存される
作成したDVDは、通常のDVDビデオと同様にDVDプレーヤーで再生できる。なお、ISOイメージを作成した場合は通常はマイドキュメント(Windows Vistaの場合はドキュメント)フォルダ以下の「dvd」フォルダに保存される