CD/DVDのISOファイル化やMP3/WMAからの音楽CD作成機能を備えるライティングソフト「InfraRecorder」の使い方

 「InfraRecorder」は、CD-R/RWやDVD±R/RW(以下、CD/DVD)などへの書き込みを行える、フリーのライティングソフトです。ファイルをCD/DVDに書き込む機能に加えて、CDやDVDを読み込んでISOファイル化する機能やISOイメージ作成/書き込み機能、ディスクコピー機能、WAV/MP3/WMA/OGG形式の音楽ファイルから音楽CDを作成する機能など、市販のCD/DVDライティングソフトにも匹敵する多くの機能を備えているのが特徴です。

 ユーザーインターフェイスは日本語化されており、また多くのCD/DVDライティングソフトが採用しているエクスプローラライクなインターフェイスを備えているため、CD/DVDライティングソフトを使ったことがあるユーザーならすぐに使い方を把握できるでしょう。

InfraRecorder
InfraRecorder

InfraRecorderのインストール

 InfraRecorderはSourceForge.JPのダウンロードページからダウンロードできます。インストーラ版(拡張子.exe)のほか、USBメモリから起動できるポータブル版、x64版などが用意されていますが、通常はインストーラ版を利用すれば良いでしょう。

InfraRecorderのインストール
ダウンロードページ中の「ir<バージョン番号>.exe」がインストーラだ
ダウンロードページ中の「ir<バージョン番号>.exe」がインストーラだ
ダウンロードしたインストーラを実行する。なお、Windows Vistaの場合、「管理者として実行」を行う必要がある
ダウンロードしたインストーラを実行する。なお、Windows Vistaの場合、「管理者として実行」を行う必要がある
言語を選択するダイアログが表示されるので、「Japanese」を選択して「OK」をクリックする
言語を選択するダイアログが表示されるので、「Japanese」を選択して「OK」をクリックする
インストーラも日本語化されているので、支持に従ってインストールを行う
インストーラも日本語化されているので、支持に従ってインストールを行う
コンポーネントはデフォルトの「Full」のままで問題ない
コンポーネントはデフォルトの「Full」のままで問題ない

InfraRecorderでファイルをCD/DVDに書き込む

 InfraRecorderを起動すると機能一覧メニューが表示されるので、ここから行いたい作業を選択します。メニューのそれぞれの項目の意味は表1のとおりです。

InfraRecorderのメニュー画面
InfraRecorderのメニュー画面
表1 InfraRecorderの機能
機能名 意味
Data Disc ファイル/フォルダをCD/DVDに書き込む
Audio Disc WAV/MP3/WMA/OGG形式の音楽ファイルから音楽CDを作成する
Video Disc DVD-Videoを作成する
Write Image ISOイメージをCD/DVDに書き込む
Copy Disc CD/DVDのコピーを行う
Read Disc CD/DVDを読み込んでISOファイルとして保存する

 たとえばファイルをCD/DVDに書き込みたい場合は「Data Disc」の「CD」もしくは「DVD」をクリックします。するとファイルの選択画面が表示されるので、ここで書き込みたいファイルやフォルダを選択します。

InfraRecorderでファイルをCD/DVDに書き込む
InfraRecorderはスタートメニューの「InfraRecorder」-「InfraRecorder」から起動できる
InfraRecorderはスタートメニューの「InfraRecorder」-「InfraRecorder」から起動できる
初回起動時にドライブレターを自動検出できなかった場合、確認ダイアログが表示される。ドライブに対応するドライブレターを選択し、「OK」をクリックする
初回起動時にドライブレターを自動検出できなかった場合、確認ダイアログが表示される。ドライブに対応するドライブレターを選択し、「OK」をクリックする
機能別のメニューが表示されるので、「DataDisc」の「CD」もしくは「DVD」を選択する
機能別のメニューが表示されるので、「DataDisc」の「CD」もしくは「DVD」を選択する
「エクスプローラ ビュー」と「ディスクのレイアウト」が表示される。下ペイン「ディスクのレイアウト」に、CD/DVDに書き込みたいファイルやフォルダをドラッグ&ドロップで登録していく。また、右クリックで表示の切り替えや新しいフォルダの作成が行える
「エクスプローラ ビュー」と「ディスクのレイアウト」が表示される。下ペイン「ディスクのレイアウト」に、CD/DVDに書き込みたいファイルやフォルダをドラッグ&ドロップで登録していく。また、右クリックで表示の切り替えや新しいフォルダの作成が行える
フォルダを選択して右クリックで名前の変更や削除が行える
フォルダを選択して右クリックで名前の変更や削除が行える
作成するCD/DVDの設定は「ディスクのレイアウト」左ペインのディスクアイコンを右クリックして「Properties...」で行う
作成するCD/DVDの設定は「ディスクのレイアウト」左ペインのディスクアイコンを右クリックして「Properties…」で行う
プロパティの「一般」タブではディスクのボリュームIDが設定できる
プロパティの「一般」タブではディスクのボリュームIDが設定できる
「File System」タブではファイルシステムを設定できる。通常は「ISO9660」を選択すればよい
「File System」タブではファイルシステムを設定できる。通常は「ISO9660」を選択すればよい
「ISO」タブではISOレベルやフォーマットを指定できる。通常は特に設定を行う必要はない
「ISO」タブではISOレベルやフォーマットを指定できる。通常は特に設定を行う必要はない
「範囲」タブでは発行元や制作者などの情報を入力できる
「範囲」タブでは発行元や制作者などの情報を入力できる
「起動」ではブータブルCDを作成する際の起動用イメージファイルを指定できる
「起動」ではブータブルCDを作成する際の起動用イメージファイルを指定できる
書き込みを行うファイルの登録後、「動作」-「編成の書き込み」-「コンパクト ディスクへ」メニューで書き込みを実行できる。また、ここで「ディスク イメージへ」を選択すると指定したファイルを含むディスクイメージ(ISOファイル)を作成できる
書き込みを行うファイルの登録後、「動作」-「編成の書き込み」-「コンパクト ディスクへ」メニューで書き込みを実行できる。また、ここで「ディスク イメージへ」を選択すると指定したファイルを含むディスクイメージ(ISOファイル)を作成できる
「動作」-「編成の書き込み」-「コンパクト ディスクへ」メニューを選択すると、書き込み設定を行う「編成の焼き込み」ダイアログが表示される
「動作」-「編成の書き込み」-「コンパクト ディスクへ」メニューを選択すると、書き込み設定を行う「編成の焼き込み」ダイアログが表示される
「高度」タブでは、過焼き込み(OverBurn)のOn/Offなど、より高度な設定が行える
「高度」タブでは、過焼き込み(OverBurn)のOn/Offなど、より高度な設定が行える
「編成の焼き込み」ダイアログで「OK」をクリックするとイメージの作成と書き込みが実行される
「編成の焼き込み」ダイアログで「OK」をクリックするとイメージの作成と書き込みが実行される

WAV/MP3/WMA/OGG形式の音楽ファイルから音楽CDを作成する

 InfraRecorderは、WAV/MP3/WMA/OGG形式の音楽ファイルから音楽CDを作成する機能を備えています。メニューから「Audio Disc」を選択するとオーディオCDの作成画面になり、ウィンドウ下部の「トラック」ペインに音楽ファイルをドラッグ&ドロップで登録できるようになります。

 ここで登録した音楽ファイルは、CDへの書き込み時に自動的にWAV形式に変換され、一般的なCDプレーヤーで再生可能な音楽CDとしてCD-R等に書き込まれます。

InfraRecorderで音楽CDを作成する
起動後のメニューで「Audio Disc」を選択する
起動後のメニューで「Audio Disc」を選択する
画面下の「トラック」ペインに音楽ファイルをドラッグ&ドロップで登録していく
画面下の「トラック」ペインに音楽ファイルをドラッグ&ドロップで登録していく
登録後、「動作」-「編成の焼き込み」-「コンパクト ディスクへ」メニューを選択する
登録後、「動作」-「編成の焼き込み」-「コンパクト ディスクへ」メニューを選択する
設定ダイアログが表示されるので、ドライブにCD-R/RWをセットして「OK」をクリックする
設定ダイアログが表示されるので、ドライブにCD-R/RWをセットして「OK」をクリックする
音楽ファイルの形式変換が行われ、CD-R/RWへの書き込みが行われる
音楽ファイルの形式変換が行われ、CD-R/RWへの書き込みが行われる

出先などで重宝するポータブル版も利用可能

 InfraRecorderにはUSBメモリから起動できるポータブル版も用意されています。こちらはインストール不要で利用できるため、外出先などで他人のPCしか利用できない場合などに活用するとよいでしょう。