「Python 3.1」正式版リリース

 Python Software Foundationは6月27日、「Python 3.1」を発表した。後方互換性のないバージョン3系となって以来、機能強化を含む初めてのアップデートとなる。

 Python 3.1では、順序付き辞書機能のサポート、単体テストフレームワーク「unittest」への機能追加、I/Oモジュールの高速化、TkinterでのTileサポート、新たなフォーマット指定子の追加、ネストされたwithステートメントのための新たな文法などが加わった。

 順序付きの辞書機能は「collections.OrderedDict」クラスとして実装された。collections.OrderedDictは通常の辞書(Dictクラス)と基本的には同様に扱えるが、イテレーション処理を行う際にキーを挿入した順序でアクセスが行われることが保証されている点が異なる。また、辞書内の既存のエントリの値を書き換えた際もその順序は保存される。

 そのほか、int型にそのビット数を返すメソッド「bit_length()」が追加されたほか、unittestでは、テストスキップ、最新のアサートメソッドなどが追加されている。

 Python 3.1は、Python Software Foundationよりダウンロードできる。

Python Software Foundation
http://www.python.org/

「What’s New In Python 3.1 ?」
http://docs.python.org/dev/py3k/whatsnew/3.1.html

「Python 3.1」ダウンロード
http://www.python.org/download/releases/3.1/