KLab、マルチキャストを利用したファイル転送ソフトをオープンソースで公開

 KLab(本社:東京都港区)は2008年11月6日、マルチキャストを利用して複数のサーバへ同時にディレクトリ構造をコピーできるファイル転送ソフト「makuosan(まくおさん)」をオープンソースソフトウェアとして公開した。新しいプログラムやデータをWebサーバに転送して利用できるようにする「デプロイ」作業を効率化できるという。

 「makuosan」は、Multicasts All-Kinds of Updating Operation for Servers on Administered Networkから命名した。UNIX上で動作するコマンドラインツールで、元々は社内利用のために開発したという。

 複数のサーバへ同時にディレクトリ構造をコピーして全サーバのファイルを更新でき、サーバ台数が増えても転送時間が変わらないのが特徴。同社のシステムインフラソリューションの機能として組み込むことで、1時間かかっていた作業を10分間にまで短縮できたという。

 メインプログラムは、全サーバにデーモンとして常駐させ、それぞれの「まくお」が互いの存在を確認しあうことで、自動的にネットワーク上のサーバ構成を把握する。このため増設や撤去でも設定の変更が不要という。

 KLab技術者が開発したソフトウェアやノウハウ、実験的なサービスを公開するサイト「クラブラボ」で公開。sourceforge.netからダウンロードできる。ライセンスはGPLv3。

makuosan
http://lab.klab.org/wiki/Makuosan

ダウンロード
http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=241125

KLab
http://www.klab.org/